本プロジェクトは、2022年以前のCrowd Realty募集時における情報です。
※2022年4月4日にサービス名称(新サービス名:WealthPark Investment)の変更をしました。
天保三年(1832年)、江戸末期に初代・井筒久右衛門が畳匠として、京都洛中で創業。京都御所御用達の職人として認められ事業を拡大し、明治には両替商や多くの借家経営を行っていました。時代は下り九代目、平成の時代、これまでの実績を基に得た信頼により、多くの地主様より所有する京町家をお預かりしています。それらの管理、改修、賃貸についてご相談を多く頂き、またお任せ頂く中、ここ10年は空き家問題対策、京町家保存継承という京都市の施策とも一致した問題に取り組んできました。市とのタイアップ事業や市への提言に積極的携わり、特に近年はインバウンド需要もあって、150軒以上の京町家(空き家)をラグジュアリーな宿・ホテル、店舗、オフィス等への改修や利活用等のプロデュースを行っています。
IzutsuRealty株式会社代表取締役
山下善彦(YOSHIHIKO YAMASHITA)
同志社大学法学部卒業後、大手商社系企業の不動産部門を経て、家業であるIzutsuRealtyの九代目店主・代表取締役に就任。その後、不動産理論を学び、不動産鑑定士の資格を取得。不動産に対して多角的な目線を持つことから、京都市より空家等対策協議会委員、京都市地域の空き家相談員、京町家相談員等の依頼を受ける。不動産鑑定士としても地価公示・相続税路線価・固定資産税等の鑑定評価員を務める一方、多数の団体の役員として、京都の景観・まちづくりに貢献。
現在、京都市に47,000軒残存する文化的遺産である京町家が、5,000軒近く空き家の状態で放置され、年間800軒近くが取り壊されるという状況について、京都市と共に長年調査・研究、協議してきた中で、流通利活用方法と資金調達が大きな問題であることが分かってきました。
解決策として、京都市が所有者から賃貸して事業者へサブリースし、事業者の資金で利活用を図るというスキームを行政へ提案した結果、今回初めて「京町家賃貸モデル(サブリース)事業」(プロポーサル方式)としての募集となりました。
そこで、コロナ禍における「テレワーク×住まい」をキーワードとし、「若手ベンチャー企業が京町家から文化、知恵、ものを発信していく」というコンセプトのもと弊社が本事業に応募し選ばれました。
今回のプロジェクトの対象となっている京町家の存する壬生・西院エリアは、下町風情を残したノスタルジックな街である一方、繁華街に近く交通の要所でもあることから、発信・交流の場として魅力ある街です。
対象物件は、築約90年(昭和初期建設)、庭・小屋付で、通り庭、火袋が残る典型的な伝統構法の2階建京町家です。
「働きながら住む」をテーマに、京町家を知り尽くした建築士と町家改修100軒以上の実績を持つ匠大工と共に、京町家の原型を残しつつ、現代の生活に応じた「デザイン性」と「機能性」を兼ね備えたものに仕上げるという難題にチャレンジします。
幸運にもテナント候補として、東京に本社を置くベンチャー企業のグループ会社が手を挙げ、京都サテライトオフィス兼レジデンスに利用したいとのことで、彼らと共に改修プランを作成中です。
このように本プロジェクトは、文化的遺産である京町家を「文化・知恵・ものづくりの発信拠点」として生まれ変わらせるだけでなく、ベンチャー企業を育てる場ともなります。
その資金をクラウドファンドで支えるということは、大きな意義のあるものと考えています。
このような行政とタイアップしたプロジェクトをクラウドファンディングで投資家が支えるという新しいスキームが成功すれば、全国的な「空き家問題」を解決する糸口にもなると期待します。ぜひともお力添えください。
三井住友銀行、京都中央信用金庫、京都銀行
本プロジェクトでは、営業者であるイヅツリアルティ子会社からの運用報告を、四半期に一度メール等にて、また1年に一度運用報告書のかたちで出資者の皆様にお伝えいたします。
* 報告形式および内容に関しましては、今後サービスのリニューアル等で変更する可能性があります。