起案者ストーリー

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再生可能エネルギーはAI・ブロックチェーンと並ぶ2020年代のトレンド――IT企業が太陽光発電事業に参入する理由――

FITが終わろうとしている今、新規参入企業が太陽光発電に見出す勝機はビッグデータ

「ようやく登る山が見つかった」――。そう語るのは、ウェブマーケティングを主な事業とするエレビスタ株式会社の石野拓弥代表。エレビスタは2019年、太陽光発電所仲介ポータルサイト「SOL SELL(ソルセル)」をM&A。なぜウェブマーケティングの会社が太陽光発電業界に進出するのか。そしてなぜ、クラウドファンディングで資金を募り、孫会社を使って太陽光発電所を購入・運営するのか。エレビスタの事業計画とともに伺いました。

Profile

エレビスタ株式会社代表取締役
石野拓弥(TAKUYA ISHINO)

2009年7月、千葉大学在学中に起業のため中退し、株式会社ネットパートナーズ創業。共同代表となり、成果報酬型のWebマーケティング事業を展開。年商2億円になり軌道に乗ったところで辞任。2011年8月株式会社エフティーに参画。執行役員となり、WebサイトのディレクションとWEBマーケティングを担当。2012年10月、エレビスタ株式会社を創業し代表取締役社長に就任。Webマーケティングを軸に、金融Webメディア事業を展開。2019年5月に太陽光発電所仲介ポータルサイト「SOL SELL(ソルセル)」をM&A。最もユーザーに使われて信頼されて愛される「業界No.1プラットフォーム」化を目指して、日々奮闘中。

ウェブマーケで成功を収めるも、「哲学」の重要性を痛感

――千葉大学に入学した直後に起業を決意し、結果的に中退されたと聞きました。その後は一貫してウェブマーケティング業界で働いていらっしゃいますね。

『社会を変えたい』という思いで法経学部(当時)に入ったんですが、入学してすぐ見たシラバスに『起業家入門』というのがあって。それを見た瞬間起業しようと思いました。両親は企業のエンジニアとパートで起業なんて考えたこともなかったんですが、決断というより、『起業』に一目ぼれしたと言えばいいでしょうか。

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とはいえ、いきなり起業なんてできるわけもないので、どの分野で起業するか1年かけてリサーチしました。中学生の頃からパソコンに触れていたのと、ちょうど10歳上くらいの堀江貴文さんや藤田晋さんがウェブ業界で活躍していたこともあり、ウェブ業界に狙いを定めました。

2009年に、ウェブマーケティングを行う最初の会社を起業したんですが、1年準備していたこともあり2、3ヶ月で売上が立つようになりました。ただ、すぐに結果が出たことで天狗になっていた面があるんでしょうね。共同創業者と意見が対立するようになり、最終的に私がその会社を出ることに。

その後誘われた会社に入社し、役員としてウェブマーケティングの社内ベンチャーを立ち上げて、月1億円ほど売り上げるまでになったんですが、意見の対立で会社が分裂してしまったんです。

――事業で結果は出ているのに、意見が対立するんですか。

端的に言えば、哲学がなかったんです。だから経営者のビジョンが社内に浸透しない。さすがに2回同じことが続くとこたえましたね。京都で山ごもりをして、座禅を組むなどして色々考えました。そして、大学入学時の考えに近いですが『社会を変えたい』と思ったんです。

社会を変えるために自分にできるのはやっぱりウェブマーケティングなので、ウェブマーケティングを主な事業とするエレビスタ株式会社を2012年10月に創業しました。過去2回の学びから、エレビスタではミッション・バリュー・ビジョンはかなり大事にしています。

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エレビスタのサイトには、どんな企業を目指すのかが明確に書かれている

電力がないと成り立たない現代、エネルギーは成長分野

――過去の失敗から学び、哲学を大事に企業業績も伸ばしてきた中、なぜ畑の違う太陽光発電業界に進出されたのでしょうか。

10年以上ウェブマーケティングの事業を続けてきて色んな商品を見てきたわけですが、そうすると何が売れるのか売れないのか、自然とわかるようになりました。何か自社でも販売するものを見つけたいと思っていたのですが、ピンと来るものがなくて。

そんな時、某証券会社の社長から再生可能エネルギーについてと、『SOL SELL(ソルセル)』が売りに出ていることを教えてもらったんですね。

そこで市場調査とデューデリジェンスをやって、これを自社事業でやりたいと思いました。ようやく登る山が見つかったわけです。

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ソルセルは主に、中古太陽光発電所を売りたい人と買いたい人の仲介事業を行っている

――太陽光発電業界を「登る山」と思った理由を教えてください。

太陽光発電を含めた再生可能エネルギー業界自体、AIやブロックチェーン同様、2020年代のトレンドになるでしょう。市場拡大とともに太陽光発電のコストも年々低減をしてきています。

国が再生可能エネルギーの普及のために始めた『固定価格買取制度(FIT)』が終わりそうだというニュースがありますが、太陽光発電のコストも年々低減していることを考えると、既存火力発電のコストよりも下回る可能性があり、電気事業者と個別に契約を結ぶようになることや自家消費が活性化することも予想できるので、太陽光発電自体の魅力はすぐには落ちないと思ってます。

政府も太陽光の比率を今5%くらいのところを2030年には7%くらいにすると言っています。

私はここにチャンスがあると思い、ソルセルをM&Aしました。日々の暮らしや仕事にスマートフォンやパソコンが当たり前の現代は、電力がないと成り立たない社会です。エネルギーや環境分野こそ将来性があると考えています。

売るのは太陽光発電所、得るのはビッグデータ

――ソルセルは太陽光発電所売買の仲介をしていますが、FITが終了しても事業の将来性はあるのでしょうか。

確かにセカンダリー(中古)売買仲介を主にしていますが、運用にも携わっています。そこでビッグデータを集めています。このデータを利用してパネルメーカーなどと協力し、発電効率のいいパネルの設計や運用につなげる考えです。

私たちはセカンダリー市場で1、2を争っていますから、データは大量にあります。政府より太陽光発電に関するデータを持った企業になり、世界の企業や各国政府と協力していきたい。日本発の世界企業になりたいと考えています。他にも似たようなことをやっている会社もありますが、ウェブマーケティングでデータを扱い続けてきた私たちならもっとうまくできると確信しています。

投資を通じて環境問題の観客からプレイヤーに

――ソルセルは仲介を主な事業としてきた中、なぜ今回クラウドリアルティを利用して資金を募り、孫会社で太陽光発電所を買い取り運営するのでしょうか。

タイミングとスピードの問題があるからです。太陽光発電所を今すぐ売りたい、現金化したいという方は結構いらっしゃるんです。同様に、買いたいという方も多い。

しかし、数千万円程度する太陽光発電所を購入するには、一般的に金融機関で融資を受ける必要があります。融資を受けられるまでに時間がかかり、売主も買主もOKでも売買のタイミングを逃すということが発生しています。

非常にもったいないことですし、事業のスピード感にも影響してくるので、『では自社で売主から購入して買主に販売しよう』となったわけです。

また、この業界は非常に閉じた業界です。不動産投資などに比べると、まだまだ一部の知っている人がやっているだけです。今回クラウドファンディングを活用することで、業界を広く一般に開放したいという想いがあります。

――投資家が本プロジェクトに出資するメリットは何でしょうか。

何よりまず、太陽光発電投資にしては手が出しやすい価格(最低出資額20万円)ということです。金融機関でフルローンを組み、太陽光発電所を丸ごと一つ取得してきちんと収益を上げている方もたくさんいます。

とはいえ、ローンを組むのは怖い……という方もいらっしゃいます。そうした方々も、手元資金で太陽光発電投資に出資できるのは何よりのメリットです。

加えて個人的な話も交えて言うと、お金を出すことで否が応でも環境問題に関心が出てきます。

私自身、元々環境問題にそこまで関心があるタイプではありませんでした。地球温暖化対策なんて言われても、余裕のある人が考えたり行動したりすることだと思っていました。

ですが、ソルセル事業を始めてから、個人で太陽光バッテリーを購入して使用していますし、石油や石炭を使った製品の購入は控えるようになりました。

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環境問題の観客ではなく、コートに立つと、それが小さな大会でも見えてくるものが変わるんです。ぜひ皆さんにも、このコートに一緒に立って新しい視点で環境問題を見てもらえると嬉しいです。

◇◇◇

エレビスタ株式会社が起案者として資金を募る「SOL SELL 再生可能エネルギープロジェクト #001」の詳細はこちらをご覧ください。

2020年7月16日(木)19:30~20:30、石野代表とクラウドリアルティ代表の鬼頭武嗣が登壇するオンラインセミナーを開催します。参加無料で、事前申し込みが必要です。詳細は以下のページをご覧ください。

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