有価証券
ユウカショウケン / securiteis
有価証券とは、一般的には株式や債券、投資信託など財産的価値のある権利を表す証券のことを言いいます。その権利は小口に分け、他人に譲渡することができます。
株式を例にとると、保有することでその企業のオーナー(株主)となり、株主総会の議決権や配当を受け取る権利が発生します。
広義には、「資本証券」「貨幣証券」「物財証券」の三つに分けられ、一般的に使われる狭義の有価証券は「資本証券」にあたります。
貨幣証券は、約束手形や小切手のことを指し、物財証券は、船荷証券や倉庫証券のことを指します。
有価証券は、国や企業にとっては資金調達をするための手段の一つとして利用されており、企業や個人にとっては投資の対象にもなっています。
具体的な有価証券は、金融商品取引法第2条で定義されており、有価証券の売買等を業務として行う場合には、金融商品取引業者として登録する必要があります。
信託受益権や集団持分スキームなどは「みなし有価証券」として、投資者保護の観点から、金融商品取引法の規制の対象になります。