401kとは、「企業型確定拠出年金」のことで、企業が従業員を対象に、独自運営している年金制度のことです。「企業型DC（Defined Contribution）」とも呼ばれます。

企業が拠出してくれる掛金は確定されており、その掛金を加入者が自分で選択した商品で運用し、将来の年金にします。個人ごとの運用の状況により、受け取れる年金の金額が異なります。

掛金は企業が拠出しますが、その額には上限があります。最近では従業員が一部の掛金を負担する「マッチング拠出」という制度を取り入れている企業もあります。「マッチング拠出」がない企業においては、個人型確定拠出年金（iDeCo）への加入を認めている場合があります。

年金の受け取りについては、「老齢給付金」として原則60歳以降となっています。つまり60歳までは解約して引き出すことができません。ただし高度障害になった場合や死亡した場合には、年金や一時金として「障害給付金」や「死亡一時金」を受け取れます。

税制上の優遇があり、拠出時には掛金全額が所得控除の対象となります。運用している間は運用商品の変更が可能で、変更時の運用益が非課税です。受け取り時にも大きな控除があることが特徴です。