デットファイナンス
デットファイナンス / Debt finance
デットファイナンスとは、「借入金融」とも呼ばれ、企業が銀行からの借り入れや、社債発行などで資金調達をすることを言います。貸借対照表では負債の部分に記載されます。
日本企業の資金調達は、主にデットファイナンスで行われますが、株式を発行し資本を増加させ資金を調達する「エクイティファイナンス」という方法もあります。
デットファイナンスは、返済義務があり、利息の支払いなどのコストがかかりますが、エクイティファイナンスとは異なり、会社経営に対する発言者が増え経営に関与されることがないのがメリットです。
方法は大きく分けて、以下4つです。
1.金融機関からの借り入れ
デットファイナンスのほとんどが、民間の金融機関からの借り入れです。プロパー融資と呼ばれ、審査に一定の時間がかかり、通常は担保を必要とします。他にはビジネスローンがあり、金利は高くなりますが、審査条件が緩和されています。
2.日本政策金融公庫
中小企業や個人事業主が多く利用するのが、日本政策金融公庫からの借入です。銀行よりも融資を受けやすいことが特徴であり、場合によっては、無担保無保証で貸付をしてくれる制度もあります。
3.制度融資
地方自治体が民間の金融機関や信用保証協会と連携して提供する融資制度です。上限金額がありますが、審査のハードルが低く、金利も低いことがメリットです。
4.社債・私募債の発行
社債は、あらかじめ発行額や期日、利息などが決め、一般の投資家から広く資金を調達する方法です。私募債は、社債の購入を勧誘する対象者が50人未満の場合の債券のことを言います。