ソブリン債
ソブリンサイ / sovereign bond
ソブリン債とは、各国の政府や政府機関が発行する国債や国際機関債など、国や国際機関により保証された債券のことを言います。国際機関債は、開発金融機関である世界銀行やアジア開発銀行などが発行しています。
ただし政府などの保証があっても、国の経済状況によっては、債券価格の下落や、償還時に額面金額を下回る可能性もあります。一般的に日本では、格付が高い国の国債を指すことが多く、ソブリン債は安全性が高い債券と認識されています。
格付け機関であるS&P社やムーディーズ社が行う格付けにおいては、AAA(トリプルエー)からD(シングルディー)まである債券の格付けのうち、BBB(トリプルB)以上の投資適格債が「ソブリン債」とされます。一方、利回りは高いですが、BB(トリプルB)以下の投機的格付債を、「ジャンク債」や「ハイイールド債」と呼びます。
ソブリン債はその国において、最も高い格付けを付与されており、その国にある企業の社債の格付けにも影響を及ぼします。
ソブリンとは、「君主」という意味の英語であり、国に対する信用リスクのことを「ソブリンリスク」と言い、国の信用リスクを表す格付けを「ソブリン格付け」と呼びます。
ソブリン債を対象とする投資信託は、日本でも数多く販売されています。日本で過去最高の純資産残高を記録した「グローバル・ソブリン・オープン」は、世界主要先進国のソブリン債に投資する投資信託です。