自己資本比率
ジコシホンヒリツ / Capital ratio
自己資本比率とは「会社のすべての資金(総資本)のうち、自己資本がどの程度の割合を占めているかを表した指標のこと」です。
また、自己資本とは返済する必要のない資金の調達源泉のことで、主に株主が出資した資本と毎期に積み上げた利益から成り立っています。
自己資本比率が高ければ、それだけ事業の元手のうち会社が自由に使えるお金が多いということになります。
自己資本比率は、次の計算式によって求められます。
自己資本比率=純資産÷総資本(=負債+純資産)×100
上記の計算式によって導き出した自己資本比率が、最低でも15%を維持できるようにするのが理想です。
また、自己資本比率は業種によっても適正値が左右されますので、同業他社とも比較したうえで判断するようにしましょう。
自己資本比率を高めるためには、内部留保の拡大を目指すことが第一の近道です。また、それ以外にも運転資金を節約したり、不良資産や遊休資産の整理したりすることも有効でしょう。
とはいえ、高ければ高いほど安全だというものではなく、あまりに高すぎると利益の蓄積ばかりが優先され、投資に対して消極的な姿勢であると判断されかねません。企業の収益性に加え、成長性になんらかの問題があるとみなされてしまいます。
会社の経営分析を行う際は、中長期的な安定性を判断する自己資本比率に加え、流動比率や当座比率などから短期的な安定性についてもあわせて確認していくようにしましょう。