事業債
ジギョウサイ
事業債とは、金融機関以外の民間企業が発行した債券のことで、企業が比較的長期の資金を多数の投資家から資金調達する方法のひとつです。「社債」とも呼ばれます。
商品性で大きく分けると、「普通社債」と「新株予約権付社債」の2つです。
債券は発行体により呼び方が異なるため、国が発行すると「国債」、地方公共団体が発行すると「地方債」、通貨や発行場所、発行体のいずれかが外国の場合、「外債」となります。
事業債の中では、以前国営企業だった会社が発行主体となっている「電力債」「NTT債」「JT債」「JR債」などと、その他一般事業会社が発行する「一般事業債」に分類できます。
一般事業債は、通常担保が付かない「無担保債」がほとんどです。一方で、たとえば電力会社が発行する電力債は、「一般担保付社債」であり、他の債権者に優先して弁済を受けられる権利がついています。
事業債のリスクは、大きく分けて3つあります。発行体の財務状況の悪化により利払いや元本が返済されない「信用リスク」と、金利変動や需給、発行体の状況により債券価格が変動する「価格変動リスク」、途中売却時にはすぐに現金化ができない可能性がある「流動性リスク」です。