機関投資家
キカントウシカ / institutional investor
機関投資家とは、顧客から預かった資金を株式や債券などで運用・管理する法人投資家のことを言います。
そもそも主な投資家は、個人投資家と機関投資家、海外投資家の3つに分けられます。特に機関投資家は、資産規模が大きいため市場に与える影響が大きくなります。代表的な機関投資家は、金融機関(生命保険会社や損害保険会社、銀行など)や年金基金(GPIF)、投資信託などです。
世界最大の機関投資家と呼ばれているのが、日本の年金基金であるGPIF(独立行政法人年金積立管理運用)です。国民年金の年金積立金の管理と運用を行っています。国内外の債券と株式での運用をしており、その資産は約167兆円(2020年現在)です。定期的なポートフォリオの見直しとリバランスにより、2001年度以降の収益率は年率で+3.09%で、累積の収益額は約75兆円にもなります。
一般的に機関投資家は中長期的な運用をしていることが多いようですが、機関投資家により売買の傾向があるので、マーケットの見通しを考える上でその動向は参考になります。日本株の売買の際は、日本取引所グループが発表している投資部門別売買状況により、機関投資家の大きな動きを知ることができます。