地目
チモク
地目とは、不動産登記法に基づいて定められた土地の用途を指す言葉です。2020年現在、地目は全部で23種類に区分されています。なお、地目と用途地域は別物です。地目は土地の用途で区分されますが、用途地域は建物の用途で区分されます。
地目の調べ方
土地の登記簿謄本を見れば、その土地の地目を確認可能です。土地の登記簿謄本は、法務局の窓口かオンラインで取得できます。
登記地目と現況地目
登記簿謄本に記載されている地目のことを登記地目と呼びます。しかし、実際の土地の使われ方と登記地目とは必ずしも一致しているわけではありません。なお、実際の土地の使われ方を現況地目と呼びます。
地目と固定資産税
地目は固定資産税を計算する時にも用いられ、地目ごとに違った固定資産税評価額が定められています。なお、固定資産税の算出に用いられるのは現況地目です。
地目の種類
主な地目とその概要は以下の通りです。
地目 | 概要 |
---|---|
田 | 農耕地で用水を利用して耕作する土地 |
畑 | 農耕地で用水を利用しないで耕作する土地 |
宅地 | 建物の敷地及びその維持若しくは効用を果たすために必要な土地 |
山林 | 耕作の方法によらないで竹木の生育する土地 |
雑種地 | いずれの地目にも該当しない土地 |
地目の変更登記について
地目によって固定資産税評価額が異なるため、地目の変更が税金対策に有効となる場合もあります。地目を変更するためには、変更登記の手続きが必要です。地目の変更登記にあたっては、土地の現況が変更後の地目と合致していることを、法務局の登記官に認められることが条件となります。
なお、田と畑は農地法による制限があります。田と畑を他の地目へ変更する場合は、農業委員会からの許可が必要です。また、農業振興地域に指定されているエリアでは、田と畑の地目変更ができません。
家の建築と地目の変更登記
田と畑を除けば、宅地以外の地目が割り当てられている地域でも家を建築できます。ただし、宅地以外の土地で家を建てた場合は、宅地への変更登記が必要です。