お役立ち・トレンド
少額から始めることができる投資信託は人気の投資方法ですが、ファンドの選び方は投資初心者からすると悩みどころ。そこで今回は、金融ライターの山下耕太郎さんにインデックスファンドについてご解説いただきました。
インデックスファンドとは、株価指数などのベンチマーク(指標)に連動する運用成績を目指す投資信託です。長期の安定運用に向いているインデックスファンドは、「投資信託のスタンダード」として世界中の投資家に親しまれています。
インデックスファンドは、投資家から集めた資金を、日経平均株価などベンチマークを構成しているほぼすべての銘柄にわけて投資するので、値動きがベンチマークと連動します。ですから、少額の資金でも複数の銘柄に分散投資できるのです。
また、指数に連動することを目指すので、ファンドマネージャー(運用担当者)の銘柄選定の手間が少なく、運用コストが安く済みます。そして、日経平均株価などの指数を確認するだけで、値動きを把握できます。インデックスファンドはシンプルでわかりやすいので、初心者に向いている金融商品といえるでしょう。
インデックスには市場別、国別、業種別などの分類があり、世界の金融市場には1万種類以上の指標があります。どの指標に連動するかによってインデックスファンドの組み入れ銘柄が決まるので、運用目的に合わせて選ぶことが大切です。
代表的な指数は、以下の通りです。
種類 | インデックス | 構成銘柄 | |
国内株 | 日経平均株価(日経225) TOPIX(東証株価指数) | 東証1部上場銘柄のうち225銘柄 東証1部のすべての銘柄 | |
外国株 | NYダウ S&P500 ナスダック総合指数 MSCIコクサイ・インデックス | 米国を代表する30社 米国を代表する500社 米国新興市場 日本以外の先進国の主要銘柄 | |
国内債券 | NOMURA-BPI総合 | 日本債券の主要銘柄 | |
外国債券 | シティグループ世界国債インデックス | 先進国23カ国の国債 | |
商品 | S&P GSCI商品指数 | 金や原油など24種類の商品先物 | |
国内不動産 | 東証REIT指数 | 東証に上場するJ-REIT全銘柄 | |
外国不動産 | S&P 先進国REIT指数 | 先進国16カ国のREIT銘柄 |
インデックスファンドは、指数と同じ値動きを目指す投資信託です。一方のアクティブファンドは、資産配分や銘柄選択をファンドマネージャーが独自に行い、ベンチマークを上回る投資成果を目指す運用手法です。
インデックスファンドは幅広い銘柄に分散投資しますが、アクティブファンドは銘柄を絞り、集中投資します。ですから高いリターンを望めますが、その分リスクも大きくなる傾向にあるのです。
インデックスファンドのメリットは、主に次の3つです。
インデックスファンドはベンチマークの対象銘柄を買うだけなので、アクティブファンドに比べて保有コストである信託報酬は安い傾向にあります。とくに10年以上の長期投資を考えている投資家は、信託報酬の差が大きな差になります。コストが安いというのは、インデックスファンドの大きなメリットです。
インデックスファンドは、指数とほぼ同じ銘柄に投資するので、幅広い銘柄に分散投資できます。たとえばTOPIX(東証株価指数)をベンチマークにするインデックスファンドなら、東証1部に上場する約2,100銘柄すべてを買うのと同じ効果があるのです。
インデックスファンドは、指数の値動きに連動しているので、基準価額(投資信託の値段)の値動きが把握しやすいというメリットがあります。また、日経平均株価やNYダウといったメジャーな指数は、関連ニュースが毎日流れているので値動きがわかりやすく、投資しやすいといえるでしょう。
ベンチマークとなる指数は、短期間で大きく動くことはあまりなく、緩やかな値動きをすることがほとんどです。ですから、個別株のように短期間で株価が2倍や3倍になることはありません。長期でコツコツと運用していくのに向いている金融商品といえるでしょう。
インデックスファンドは指数を対象にしているので、大きな損失がでる可能性は低いものの、元本が保証されているわけではありません。インデックスファンドの購入額よりも売却額が下回る可能性もあるので、必ず余裕資金で投資するようにしましょう。
インデックスファンドを選ぶ際のポイントについて解説します。
投資信託の主なコストは、銀行や証券会社など販売会社に支払う「販売手数料」と、運用会社と管理会社(信託銀行)に支払う「信託報酬」です。投資信託はインデックスを対象にするので、運用成績に大きな差はありません。
とくに長期の運用においては、信託報酬が運用成績に大きな影響を与えるので、なるべく信託報酬の安いファンドを選ぶようにしましょう。
純資産残高とは、投資信託が投資家から集めた資金の総額と、ファンドの運用結果を加えた金額です。純資産総額の大きいファンドの方が、安定的なパフォーマンスを上げていると考えられます。また基準価額は投資信託の売買価格。純資産総額を販売している口数で割ったもので、運用成績と比例します。基準価額の計算式は、以下の通りです。
インデックスファンドは、純資産総額が大きく、基準価額も上昇しているファンドを選ぶと安心です。
インデックスファンドを購入するためには、まず金融機関で口座を開く必要があります。銀行や対面型の証券会社でもインデックスファンドを購入できますが、ネット証券で口座開設することをオススメします。
ネット証券は店舗型の銀行や証券会社に比べてインデックスファンドの取扱い本数が多く、販売手数料などのコストも安いというメリットがあるからです。また、ネット証券は投資する際のシミュレーションソフトや投資情報なども充実しています。
ネット証券に口座を開いたら、購入するインデックス(指数)を選びます。インデックスには国内株式・海外株式・国内債券・海外債券など多くの種類があります。リスクを抑えるために、なるべく複数のインデックス(株式と債券など)に分散投資するようにしましょう。たとえば国内株式と国内債券を組み合わせる、もしくは外国株式と外国債券を組み合わせるなどすれば、よりリスクを抑えた運用が可能になります。
インデックスファンドの買い方には、「金額指定」と、「口数指定」の2つのパターンがあります。
金額指定は、「〇〇円分のインデックスファンドを購入する」という方法で、ネット証券では100円から購入できます。たとえばインデックスファンドを1万円分購入する場合、購入口数の計算は以下の通りです。
購入口数=購入金額 ÷ 基準価額 × 10,000
基準価額が10,000円であれば口数は10,000口、基準価額が15,000円なら6,666口、基準価額が5,000円なら20,000口と、基準価額によって購入口数は変わってきます(購入時手数料は考慮せず)。
口数指定は購入金額を考えないで、口数を指定してインデックスファンドを購入します。口数指定で購入するときの計算式は、以下の通りです。
たとえば基準価額8,000円のインデックスファンドを20,000口で口数指定した場合、購入金額は16,000円になり、基準価額20,000円の場合は4万円の購入金額が必要です(購入時手数料を考慮せず)。
口数指定の場合、通常1万口単位の注文になるので、購入するインデックスファンドの基準価額によっては投資金額が大きくなってしまう可能性もあります。ネット証券なら100円から購入できるので、購入金額に合わせて口数が決まる「金額指定」の方が初心者にはオススメです。
インデックスファンドは、日経平均株価などの指数への連動を目指す投資信託。複数の銘柄に分散投資するのでリスクが低く、コストが安いので投資初心者にオススメです。
インデックスファンドを購入するには、ネット証券などの金融機関で口座開設する必要があります。インデックス(指数)には、株式や債券、不動産などさまざまな種類があります。自分がどの程度のリスクを取り、どのぐらいのリターンを狙いたいのかによって選ぶインデックスは異なりますが、なるべく複数のインデックスに分散投資して、リスクを抑えた運用をするようにしましょう。
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