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WPAI取締役インタビュー 川田 隆太:個人投資家と共に築く、新しい投資の未来

自己紹介: 就職氷河期から切り拓いたキャリア

大学卒業から証券会社勤務、そして不動産のスタートアップの世界へ

質問: まず、自己紹介をお願いいたします。

川田:ウェルスパーク・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社(以下、WPAI)の代表取締役を務める川田です。私は2003年に東京工業大学(現東京科学大学)を卒業し、社会人としての第一歩を踏み出しました。当時は就職氷河期の真っ只中。内定率は過去最低水準、非正規雇用が当たり前の時代でした。日本経済の未来に悲観的な見方が広がり、10年物国債の金利は1%を下回り、日本が中国に追い抜かれて凋落するという危機感が社会を覆っていました。

そんな不透明な時代に、私はみずほ証券に入社し、金融の最前線でキャリアをスタートさせました。証券会社での経験を通じて、金融の基礎を学び、投資の世界の奥深さを知りました。しかし、大企業の枠にとらわれず、自分の手で新しい仕組みを創りたいという想いが強くなり、4年ほどして事業会社へと転身しました。

最初は大企業の出資するスタートアップ企業の財務責任者として経営に携わり、後に代表取締役に就任。数々の困難を乗り越えながら経営を続けましたが、最終的には会社を売却しました。この経験を経て、不動産オーナーアプリを提供するウェルスパーク株式会社を創業者として立ち上げ、現在まで80億円程の資金調達をさせてもらっています。

個人投資家に革新をもたらすプラットフォーム

金融商品を提供するのではなく、オーナーの未来を共に考える

質問:世の中には様々な金融業者があります。その中で、WPAIはどのような会社なのでしょうか?

川田: ウェルスパークは、不動産オーナー向けのオーナーアプリを全国の不動産管理会社を通じて提供している会社です。同分野の先駆者かつトップの会社であり、10年以上の歴史があります。そして、WPAIはそのグループの金融事業者で、現在、不動産に関連した金融商品をお客様へ届けています。

WPAIは、不動産オーナーを中心に投資の機会を提供する会社です。不動産業に関わる方、入居者、多様な関係者と関わりながら、今までにはなかった、不動産オーナーの資産運用の新たな可能性を切り拓くことを目指しています。

従来の金融機関は、各社の得意分野を活かしながら、自社の商品を販売することを主な目的としていました。投資運用会社は投資信託を、証券会社は上場株を、銀行は預金商品を提供するといった具合です。

しかし、私たちは異なる視点でアプローチします。私たちの目的は、単に金融商品を売ることではありません。不動産オーナーの「どんな未来を実現したいのか」「なぜ投資をするのか」という本質的な問いに寄り添い、その目的に適した最善の手段を提供することです。

ウェルスパークは、不動産オーナーアプリでシェア首位の会社です。不動産オーナーには資産家の方も多く、その方々の思考と行動の集合は、社会や経済全体に大きな影響を与えます。新しい投資体験を通じて、不動産オーナー様の人生そのものを豊かにする、そして社会にそれをつなげる。この理念こそが、WPAIの事業の根幹を成すものです。

WPAIが目指す未来:眠れる資産を目覚めさせる戦略

不動産オーナーの資産運用を進化させ、世代を超えた価値の創出へ

質問:不動産オーナーと共に、WPAIはどのような未来を目指しているのでしょうか?

川田:不動産オーナーは、日本の住まいの4割を提供しているという社会的に非常に重要な役割を果たしています。一方で、不動産オーナーの資産が、本当の意味で社会に充分に活用されていないケースは多いと考えています。

例えば、家賃収入が銀行口座に入金され、ローンの返済に充てられ、残った資金はそのまま預金される——この流れが一般的ですが、それだけでは資産のポテンシャルを十分に活かしきれません。

WPAIでは、資産に眠っているポテンシャルを最大限に活用できる仕組みを提供したいと考えています。リキャピタライズ(資本再構築)やリファイナンス(借り換え)、追加の信用枠の活用など、多様な選択肢を提供し、不動産オーナーの資産運用を強力にサポートします。

単なる金融商品の提供ではなく、「なぜ投資をするのか」「その投資がどのように人生や社会を豊かにするのか」を徹底的に考え抜く。それがWPAIのミッションと考えています。

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人生の経験と事業のつながり:苦境が鍛えた挑戦の哲学

祖父母の事業倒産、高校時代の苦労、「知識の欠如」が生む格差との戦い

質問:ご自身の人生経験とWPAIの事業にはどのようなつながりがあるのでしょうか?

川田:振り返ると、私は「成功した」と思える経験が一つもありません(笑)。むしろ、失敗や悔しい思いの連続でした。しかし、その積み重ねこそが、私の価値観を形作ってきました。

私の祖父母は北海道で事業を営んでいました。しかし、債務保証の影響で家が倒産。中高生の頃には、裁判所に呼ばれる親の姿を見ながら育ち、自ら生計を立てる道を選びました。学生時代には、友人の家に転がり込み、工場で1日15時間、窓のない環境でキャベツの芯を取り続ける日々が続いたこともありました。夜の街で仕事を経験したこともあります。

そうした経験を通じて痛感したのは、「世の中には目の前のことを正しく認識できる人と、できない人がいる」ということ。祖父母を見ても、どうして連帯保証の契約書にこうもポンポンと印鑑をついていたのか。幸せに生きる人と苦境に立たされる人——その違いを生むのは、情報や知識へのアクセスの差ではないかと考えるようになりました。

同様に、まず知らなければ、どんなに良いチャンスが目の前にあっても、それを掴むことはできない。だからこそ、WPAIでは、不動産オーナーの資産運用をデジタルで支援し、情報格差を埋めることを使命としています

趣味と人生観:登山と美術館巡りで磨く思考と洞察

登山で学んだ準備の重要性、一人の時間を大切にする哲学

質問:仕事を離れた趣味や時間の過ごし方について教えてください。

川田:私は一人で過ごす時間を大切にしています。心を解放し、自分自身を見つめ直す貴重な時間です。ここ5年程は定期的に山へ足を運ぶようになり、自然と向き合うことが私のライフスタイルの一部になりました。山の持つ静けさと厳しさが私にとって大きな学びの場となっています。

数々の山を登ってきましたが、印象に残っているのは、友人と初めて挑んだ山の経験です。小学校時代からの友人と毎年恒例のキャンプに出かけました。このメンバーでは毎年キャンプを続けており、家族を巻き込んで伝統行事のようなものです。しかし、その年は「いつもと違うことをしよう」と話し合い、富士五湖のひとつ、西湖の裏側にある尾根沿いの山へ登ることを決めました。

なんと軽い気持ちで、スニーカーにTシャツ、スウェットという無防備な格好で挑んでしまいまったんですね。標高800メートルほどの比較的低い山でしたが、途中で滑って転び、怪我をし、服も破れ、完全に舐めていました。そして、登りきれる人と登りきれない人が明確に分かれたことにも驚きでした。また、どんな挑戦でも準備を怠れば予想外の困難に直面することを学びました。現在は登山アプリを活用し、登山計画を管理し、家族に通知するなどもしています。

登山だけでなく、美術館巡りも私の大切な趣味です。芸術との触れ合いは、新しい視点を得るきっかけになり、私の思考を豊かにしてくれます。一人で過ごす時間は、新たなアイデアや気づきをもたらし、また次の挑戦へと背中を押してくれます。

日本人の投資意識:情報格差が生む「もったいない損失」

テクノロジーを活用し、知らないことで逃しているチャンスを掴む

質問:日本で金融投資をするのは一部の人に限られていると感じますが、その背景についてどうお考えですか?

川田:それは日本の不動産オーナーでも同じと言えます。投資の必要性を理解しながらも、実際に行動を起こす人はごく一部に限られている。その根本的な理由は、「知らない」であると思っています。

目の前にどれほど素晴らしい投資機会があっても、それを認識できなければ意味がない。本来、その人にとって最適な投資や、将来の幸福につながる選択肢が目の前に広がっているにもかかわらず、「知らない」という理由だけで機会を逃してしまう—こうした現実が、今も至るところで繰り返されています。

かつてGoogleなどの検索エンジンが登場し、情報へのアクセスを劇的に変えましたが、投資の世界は未だに「知らない」がほとんどです。特に、地方に行けば行くほど、投資に関する情報の選択肢は限られたままです。この情報格差は、日本に限らず、あらゆる業界や分野で共通する課題です。

私たちWPAIは、テクノロジーを駆使し、不動産オーナーをはじめとする多くの人々が投資の本質を理解し、機会を最大限に活用できるようサポートしていきたいと考えています。

日本の未来展望:人口減少時代を好機に変える覚悟

高齢化をネガティブに捉えず、新たな成長機会を見出す挑戦

質問:日本経済の今後について、どのような展望をお持ちですか?

川田: 日本の人口減少や高齢化は避けられない現実で、当面は、世界の中で日本の国力の相対感が大きく高まることはないかもしれません。ただ、それをネガティブに捉える必要はありません。日本は過去、様々な困難に立ち向かい、乗り越えてきました。我々にはそのDNAが根付いています。21世紀の足元の困難も、日本人の適応力の高さを活かせる新たなチャンスと言えます。変化を恐れるのではなく、そこにこそ進歩の種がある。

私は、日本の未来に希望を抱いています。WPAIの事業を通じて、不動産オーナーの皆様と共に、より良い日本を創っていきたいと考えています。


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