イベントレポート

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成瀬夏実

縁側でスイカも食べられてビールも飲める最高な家「ADDress鎌倉B邸」

縁側愛好家が北鎌倉の新拠点の魅力を語り尽くす!

2019年秋に募集を行った「ADDress 北鎌倉プロジェクト」。2020年3月22日、本プロジェクトで調達した資金で内装工事を行った「鎌倉B邸」の内覧会を行いました。

内覧会には出資者のほか、縁側愛好家として多数のメディアにも出演するフリーライター・成瀬夏実さんにも参加。

今回、縁側や古民家に造詣の深い成瀬さんに、「鎌倉B邸」の魅力をレポートしてもらいました。

【参考】ADDress鎌倉B邸(※ADDress公式サイト)

目次

駅近3分!都会の喧騒から離れられる場所

今回、訪問したのは北鎌倉にある「ADDress鎌倉B邸」。多拠点生活したい人に向けた、月額4万円からの定額で、好きな場所で好きな時に暮らせる全国住み放題サービス「ADDress」の拠点の一つです。オープンしてすぐに鎌倉B邸に遊びにいった友人に「ここに住みたい!」と言わしめるほどの居心地の良さを聞いていたので、期待値高めでお邪魔させていただきました!(ハードル上げすぎ……?)

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場所ですが、北鎌倉駅から徒歩3分。駅近ではありますが、家は丘の上に。駅から徒歩3分で山の中の家に住めるというのが鎌倉の良さ。都会の喧噪を忘れられる場所で、最高です。まず驚いたのは、予想以上の大きさ。増築を重ねていてL字型の家になっています。外観が真っ黒なのでかっこよさも感じます。

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家は、昭和29年(1954年)に建てられた築66年。実は、築66年だと「古民家」ではないんです。法律で定められているわけではなく、古民家協会の定義ではあるんですが、基本的に、建築基準法が制定される前(昭和25年以前)の木造住宅(伝統構法による)を古民家と言います。

では、戦後に建てられた古い家はなんて言うの?と思いますよね。昭和26年以降に建てられた木造住宅(在来工法による)は「古家」と言います。

これを知った上で鎌倉B邸を見ると、古い家にしては欧米らしくて珍しい家と感じますよ。では、家の中を見ていきましょう!

古さを残しつつ、現代のライフスタイルに合ったリビング

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玄関を入ってすぐにリビングがあるのですが、これがまた珍しい構造なんです。玄関を入って階段を降りた先が居間っておしゃれすぎませんか……?この構造こそが欧米らしさを感じました。しかし、もともと玄関を入ってすぐに襖があり、家は暗い印象だったみたいで、リノベーション後の現在はリビングが見渡せるようになっています。

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その証拠に、ここに敷居があったことがわかります。これを取っ払ったことで、空間が広く感じられるようになっています。

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そしてなんといっても、築66年でスキップフロア!これはリノベーションする前からあったということで、私が見てきた中でもこの築年数にしては珍しいです。この階段にも欧米らしさがありますね。この階段があることで、リノベーションしても古さを残しつつも現代らしい家の造りになっています。

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こちらはキッチンからみたリビングの風景。風がふわ〜っと通り抜けて気持ちいいです。今回のリノベーションで吹き抜けも作られているので、日本家屋特有の暗さがなくてリビング全体が明るいというのが嬉しいポイント。

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印象的なキッチンタイルがレトロかわいい!

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キッチンの特徴の一つが、この青色のタイル。この家の顔とも言えます。

料理をしながら、外の景色を眺められるのも最高……。キッチンに立ってるだけで様になります。

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昔の家は居間と台所は別、という考え方が主流。それは家が水に弱いという考えのもと、水回りを全部北側に寄せていたからなんです。

対して現代の家は、キッチンを中心に考えたリビングが主流。リノベーションして壁を取っ払ったことで、リビングとキッチンが一体になった現代に合った間取りに変化しています。キッチンも広いし、一緒にワイワイ料理ができそうですよね。

縁側から四季を感じられる個室

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この先が個室棟になっていて、外の縁側を通って各部屋にいきます。

外廊下としての縁側いいですね。縁側は、外部でもなければ、内部でもないあいまいな空間のことを言います。縁側にも種類があって、この家は「外縁」です。雨が降りかかると濡れるという意味で「濡れ縁」とも呼びます。

ちなみに、縁側とウッドデッキの違いは、軒下にあり家の一部であるか後付けか。リノベーションする前は、縁側は付いていなかったということなので、ウッドデッキといえばウッドデッキなのですが、幅的に縁側ともいえるので、グレーゾーンといいますか、どちらでもいいと思います(笑)。せっかく古い家なので、縁側でいきましょう。

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部屋からのぞく縁側もいいですね。夏はここでスイカを食べて、夜はビールも飲める。大きな家を借りることはできないけど、ADDressで暮らしていれば、それも実現可能なところがいいですよね。

秋になればみんなで七輪でサンマを焼いたり、冬になれば日向ぼっこして、お茶のみながら、ぼーっとするのもいいですね。

まとめ

今回、ADDress鎌倉B邸にお邪魔して思ったことは、家自体の快適さはもちろん、鎌倉の良さが詰まっているということ。リノベーションしたことで水周りは綺麗になり、現代にあった間取りに変貌。生活しやすくなっていました。また、駅近にもかかわらず、自然豊か。鎌倉B邸は月額6万ですが、セカンドハウスとして週末は鎌倉で暮らすライフスタイルも良さそうです。


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Profile

フリーライター
成瀬夏実

大田区の小さな町工場で広報を経験後、結婚を機に退職。2014年にライターとして独立し、観光・店舗記事のほか、人物インタビュー、企業の採用サイトの社員インタビューも執筆。個人の活動では、縁側だけに特化したWEBメディア「縁側なび」を運営し、全国の縁側を150軒見て回った。1歳と3歳の2児の母。twitter:@natsumi_285


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